公益社団法人下関法人会では、国税庁の広報週間「税を考える週間」(毎年11/11~11/17)に併せ、下関納税貯蓄組合連合会主催のコンクールに協賛し、優秀作品には下関法人会会長賞を贈呈しています。
令和3年度公益社団法人下関法人会 会長賞 受賞作品をそれぞれ2点ご紹介します。

 

令和3年度 中学生の税についての書写

【確定申告】

公益社団法人下関法人会会長賞

下関中等教育学校 3年 稲富 蒼人 さん

【納税は期限内】

公益社団法人下関法人会会長賞

下関市立川中中学校 3年 吉田 萌夏 さん

 

令和3年度 中学生の税についての作文

公益社団法人下関法人会会長賞

下関市立日新中学校 2年 濱本 彩希 さん

「税金は本当に無駄遣いされているのか」

 「これは税金の無駄遣いだ」そう言っている人は少なくありません。自分たちが払っているお金ですから、大切にしてほしいという気持ちは誰にだってあるでしょう。しかし、それは本当に「無駄」なのでしょうか。
 例えば、今年あった東京オリンピックは開催しないべきだという意見の人が多かったですよね。でも、少数派ですが開催してほしいと思っていた人もいたはずです。そこで考えてもらいたいのは、視点を変えるということです。開催しないべきだ。という人々に視点をおくとやはり「無駄遣いをしている」という意見が多いですよね。ですが、開催してほしい。という人に視点をおくと、「これは無駄遣いではない」という意見になります。つまり、視点を変えることで「無駄」とはいえなくなるのです。「無駄だ」という意見が決して、正しい。というわけではなく、「無駄ではない」という意見も正しい。といえるということなんです。
 また、税金は無駄遣いばかりされている。と思っている人も多いですよね。ですが税金の全てが無駄というのは違います。例えば私たち小・中学生の授業料は税金によって負担されていますし、教室にクーラーが設置されたことだって税金をつかっています。私たちが計算ができること。文字を書けること。教室で快適にすごせることは、すべて税金のおかげです。それに災害が起こったあとの復興にも税金が使われます。具体的にいうと、仮設住宅の建設や道路の補修、がれき撤去、自衛隊の活動などです。災害が起こると、家が無くなってしまったり、道路が破壊され私たちの生活は不便になります。その不便を無くすために税金が使われているということです。他にも税金は町の整備や住宅支援、空港や港公園などの整備にも使われています。これらは学校教育や科学技術の発展のためのものです。教科書の配布にだって税金が使われているんですよ。つまり、税金は私たちの身の周りで役に立っていて、私たちの生活を支えているんです。
 「本当に税金は無駄遣いされているのか」それは私たち一人一人の考えや価値観によって意見が変わってきます。ある人はそれを肯定するかもしれませんし、ある人はそれを否定するかもしれないのです。ですが、税金が私たちの生活において役に立っている。ということは変わらぬ事実です。「これは税金の無駄遣いなのではないか」そう考えるとき、大事なことは視点を変えることです。自分のことに視点をおくのではなく、他の人にも視点をおいてみてください。たとえ少数だったとしても、税金が誰かの役に立っていることを知れば、あなたの意見は変わってくるかもしれません。

 


公益社団法人下関法人会会長賞

下関市立日新中学校 3年 即関 真平 さん

 

「世界と比較した日本」

 税金について調べてみると、日本の税金には約五十種類あることがわかった。その税金は誰のためにあるのか。何のためにあるのか。どういう使われ方をしているのか。私の中でたくさんの疑問が出てきた。
 一番身近にある消費税は、日本では現在十パーセントである。軽減税率が適用され、八パーセントのものがある。世界の国々の消費税について調べてみた。ハンガリーは二十七パーセント、デンマークやスウェーデン、ノルウェー、クロアチアは二十五パーセントと北欧の国々は高い。ヨーロッパでは二十パーセント前後の税率が多い。台湾とカナダは五パーセントと低いこともわかった。消費税率を調べてみて日本の消費税率は、世界と比較して決して高くないと思った。
 消費税率の高い国は、税金の負担は大きいが、教育・福祉が充実していることもわかった。その例が、ヨーロッパ諸国である。ヨーロッパでは、所得税や住民税も高いが、教育・福祉などのさまざまなサービスが充実している。例えば、デンマークでは幼稚園から大学までの教育費が無料、スウェーデンでは子供の医療費が無料や老後の保障も十分に行われている。今現在の私の医療費は、一割が市の税金によって補われているため、二割負担である。消費税が八パーセントから十パーセントになったときに、「高くなるのは嫌だな。」と思ったが、将来の社会に使われる税金であれば、納得して納めることができると思う。
 私の身近なところで税金が使われているものとして、学校や公園などの公共施設や、ゴミの処理、警察や消防・救急、災害復興、道路や橋を作ること、そして、年金などの社会保障や医療費、国会・議会の運営、文化の振興など、生活していく上で必要なものが多くある。私は、日本も効果的に税金を活用してほしいと願っている。
 また、世界各地には、ユニークな税がある。アメリカでは肥満の人を減らすために、「ソーダ税」があり、炭酸飲料を買った人は税金を納める。オーストラリアには「学位税」があり、卒業後の収入によって税金を納める。これは大学がほとんど国立であり、授業料は国が負担しているからである。日本にある「入湯税」は、温泉を利用することで納める税金だ。私は温泉を利用したことはあるが、「入湯税」の存在を知らなかった。日本の文化として残していくためには大切だなと感じた。
 今も日本では社会保障に多くの税金が活用されている。これは、国民が安心・安全に暮らすことができるようにするために、考えて活用しなければならないと思う。少子高齢化が課題となっている日本こそ、社会保障の充実が必要だと思う。今、中学生の私は、あと何年で社会人になるかはわからないが、さまざまな税金を納めるときに、義務として納めようと思う。そのときに、笑顔で納税できるように、有効な税金の活用をしてほしい。